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亡命イラン反体制派ら、聖職者体制に対抗すべく団結を議論

ジョージタウン大学で開かれた会議に集まるイランの民主活動家ら。2023年2月11日、ワシントンD.C.。(ツイッター: @shimababaeii )
ジョージタウン大学で開かれた会議に集まるイランの民主活動家ら。2023年2月11日、ワシントンD.C.。(ツイッター: @shimababaeii )
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11 Feb 2023 10:02:42 GMT9
11 Feb 2023 10:02:42 GMT9
  • イランの反体制派は長い間、国内でも国外でも多数の派閥に分裂している

ドバイ:亡命中のイラン反体制派8人は10日、分裂している反体制派を団結させる方法について議論した。折しも国内では、1979年イスラム革命記念日を祝う親政府イベントが行われた。

イランは、女性に課される厳格なイスラムの服装規定に従わなかったとして若いクルド系イラン人女性が警察に拘束された後に死亡した9月の事件をきっかけに、全国的なデモに揺さぶられた。一連のデモはイスラム共和国に対するイラン革命以降最大の挑戦の一つとなっている。

ワシントンD.C.のジョージタウン大学で開かれた反体制派著名人の集会へのビデオメッセージの中で、ノーベル賞受賞者のシリン・エバディ氏は次のように語った。「イスラム共和国が生き長らえているのは我々が不一致を抱えているからだ。我々は投票所に行くまでは相違点を脇に置くべきだ」

米国を拠点とする女性権利擁護者マシ・アリネジャド氏は次のように述べた。「我々は、人権宣言に基づく原則について、差別撤廃について、そして全てのイラン人を包摂しつつ抑圧の終結を描く原則について、一致しなければならない」

アリネジャド氏は、2023年末までに反体制派の原則について合意に至ることができると希望を表明した。

打倒されたイランのシャーの息子で亡命中のレザー・パフラヴィー氏は、8人の指導者の中でクルド系が1人しかいないのは何故かという質問に対し、次のように答えた。「参加するために招待状を待つ必要はない(…)これは無料のバスだ!」

イランの反体制派は長い間、国内でも国外でも多数の派閥に分裂している。君主制主義者、共和制主義者、左派などに加え、クルド人、バローチ人、アラブ人などの少数民族ごとの組織があるのだ。

一方イラン国内では、国が主催する祝賀行事の一環として花火が打ち上げられ、人々がイスラムのスローガン「アッラーフ・アクバル!(神は最も偉大である!)」を唱える様子を国営メディアが伝えた。しかしソーシャルメディアに投稿された動画では、多くの人が「独裁者に死を!」と叫んでいる。

テヘランのアフサリイェ地区で撮影されたとされる動画には、花火が遠くに見える中でデモ隊が「イスラム共和国に死を」と叫ぶ様子が映っている。

ソーシャルメディアに投稿された同様の動画(ロイターは独自に検証できなかった)は、いくつかの都市で家にいる人々が窓や屋上から反政府スローガンを叫んで抗議する様子を伝えている。

イラン国内では別の動きもあった。当局は10日、獄中でハンガーストライキを実行していた反体制派のファルハド・メイサミ氏を釈放した。1週間前には、ヒジャブ着用強制に抗議している同氏が死の危機に瀕していると支持者らが警告していた。

同氏の釈放は、イラン革命記念日を記念した恩赦の一環として行われた。

ロイター

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