• イスラエル人入植者が放棄されたヨルダン川西岸の入植前哨地を行進する中、多数のパレスチナ人が負傷した。
• イスラエル警察に周囲を守られた1500人の入植者がアル・アクサモスクの敷地内に侵入した。

モハメッド・ナジブ

ラマッラー：イスラエル軍は月曜日、入植者の行進とアル・アクサモスクの敷地内への集団侵入で衝突が拡大する中、ヨルダン川西岸のキャンプを襲撃し、15歳のパレスチナ人の少年が殺害された。

パレスチナの医療筋によると、モハメド・バルハンさんは、イスラエル軍がヨルダン川西岸のジェリコ近郊のアカバト・ジャベルを襲撃した際に殺害されたという。バルハンさんは衝突が起きた際に頭部、腹部、骨盤に3発の銃弾を浴びた。

他の2人の市民が下半身に銃創を負い、他の5人の市民が逮捕された。

イスラエル軍は今年、ヨルダン川西岸で96人のパレスチナ人を殺害しており、そのうち7人はジェリコ出身だった。また、同期間に100人以上のパレスチナ人が逮捕されている。

ヨルダン川西岸ナブルスの南、ベイタ付近のアブ・スベイ山周辺で起きたイスラエル軍との衝突でバルハンさんが死亡し、191人のパレスチナ人が負傷したと報告されている。住民は、「エビアタル」として知られる近くの放棄された丘の上の入植地を取り戻そうとする数千人のイスラエル人入植者による行進に反対する抗議を行っていた。

ザータラ検問所からの行進は、大隊規模のイスラエル軍によって保護され、イタマル・ベングビール国家安全保障相やベザレル・スモトリッチ財務相を含む7人の政府閣僚が先導した。その他、十数名のクネセト（イスラエル国会）のメンバーが参加した。

2013年に設立されてから、度重なる暴力で12人のパレスチナ人が死亡し、数千人が負傷したことを受け、昨年、最高裁判所の命令によってようやく立ち退きとなったエビアタルの合法化を入植者たちは要求した。

イスラエルのメディアは、一部のデモ行進者が「現場で現実を押し付ける」ために、その場を占拠し、留まることを誓ったと報じた。

ベイタ市長のマフムード・バーハム氏は、アラブニュースに対し、何百人もの住民がイスラエル軍と対峙していると語った。

エビアタルをめぐる以前の衝突で兄弟が殺されたバーハム氏は、イスラエルの閣僚、国会議員、入植地の指導者の存在は、イスラエルがこの地域を支配することを決意しているというメッセージを送るためのものだと述べた。

「私たちは立ち向かい、抵抗し、新たな民衆の抵抗運動を開始する準備ができています」とバーハム氏はアラブニュースに語った。 「パレスチナ人の殉教者、負傷者、囚人の数が倍増したとしても、私たちはこれまでも、そしてこれからも、アブ・スベイ山の番人であり続けます」

パレスチナ大統領府のヨルダン川西岸北部の入植地監視担当官であるガッサン・ダグラス氏は、この行進はパレスチナの土地の強奪を正当化することを目的としているとアラブニュースに語った。

「私たちは、極右イスラエル政府との入植地をめぐる新たな戦いに直面しています」とダグラス氏は述べた。「彼らの政策がパレスチナ人や国際的な大衆の強い反応に直面しなければ、彼らはヨルダン川西岸北部の入植を再開し、2005年に立ち退いた入植地を再建するでしょう」

一方、イスラエル警察に守られた1500人以上の入植者が、ユダヤ人の過越祭の5日目にアル・アクサモスクを襲撃した。

イスラム・アウカーフ局は、その数は過越祭前の侵入よりも多かったと述べた。襲撃時、アル・アクサの広場には何百人ものパレスチナ人とトルコ人がいたと同局は付け加えた。

ハマスの報道官であるアブデル・ラティフ・アル・カヌー氏は、両方の事件はイスラエルの侵略とパレスチナの土地と聖域をユダヤ化しようとする動きを示していると述べた。同氏はパレスチナ人に対し、「ファシスト占領政府」に抵抗するよう呼びかけた。

パレスチナのムハンマド・シュタイエ首相は、イスラエル政府は日常の犯罪、アル・アクサの襲撃、閣僚や議員による入植推進のための行進、そして月曜日にジェリコで亡くなったモハメド・バルハンさんのように多くのパレスチナ人の死を招いた侵略行為について責任を負わなければならないと述べた。

ヘブロンでは、イスラエル軍が入植者の行進に備えて市内中心部のバブ・アル・ザウィヤ地区とベエルシェバ通りを閉鎖し、店主は閉店を余儀なくされ、アル・シュハダ通りとタル・ルメイダ地域でイードの準備をする買い物客の妨げとなった。

イスラエル当局は、入植者がユダヤ教の祝日を祝うという名目の下、市民や訪問者がイブラヒミ・モスクに行き、そこで祈りを捧げることを依然として妨げている。