• この合意は、気候変動と闘うことを目的とした変革的なイニシアチブやプロジェクトを支援しており、UAESAのビジョンや戦略的目標に合致する
• UAESA長官サラ・アル・アミリ氏によると、提携は持続可能で気候変動に強い未来を築くための確固たる一歩となる

アラブニュース

アブダビ：UAE宇宙庁（UAESA）は、地球に関するデータと洞察のパイオニアであるPlanet Labs社と、地球の気候レジリエンスのため衛星データに基づく「損失と損害（ロス&ダメージ）」の地図を作成する契約を締結した。

エミレーツ通信社が26日に報じたところによると、今回の合意は、気候変動と闘うことを目的とした変革的なイニシアチブやプロジェクトを積極的に支援しており、UAESAのビジョンや戦略的目標に合致する。

また、11月30日から12月12日までエキスポシティ・ドバイで開催される気候変動枠組条約第28回締約国会議の準備を進めるUAEのコミットメントとも共鳴している。

アラブ首長国連邦の公教育・先進技術大臣でUAESA長官のサラ・アル・アミリ氏によると、この戦略的提携は持続可能で気候変動に強い未来を築くための確固たる一歩となる。

同氏は次のように述べた。「これは、気候変動と闘い、情報に基づくよりよい決定を下すため分析能力を強化するという私たちのコミットメントを反映しています」

アル・アミリ氏によると、両組織は最先端技術、宇宙データ、衛星を活用し、気候変動による「ロス&ダメージ」の地図を作成し、早期警報システムの確立を支援する。

またこう付け加えた。「このプロジェクトはまた、能力を開発し、加速する気候変動に適応するとともに、将来の気候変動を制限するための計画や戦略を他の国々が策定するための支援計画もサポートしています」

Planet LabsのCEOであるウィル・マーシャル氏は、このパートナーシップを誇りに思うと述べた。

さらにこう付け加えた。「気候変動は、地球がこれまで直面した中でも最大級の課題であり、脆弱な国々がレジリエンスを強化するためには現実的で具体的な洞察を得ることが重要です」

「私たちはこれらの洞察を捉え、気候リスクに対する早期警報システム構築に役立つ技術を持っていますが、それを単独で行うことはできません」

「ロス&ダメージ」基金の設立は、COP27でのハイライトであり、気候変動に脆弱な開発途上国からの数十年にわたる圧力の結果だった。

この基金は、気候変動の影響を最も受けている国々に資金援助を行なうことを目的としている。

「ロス&ダメージ・アトラス」プロジェクトは、気候変動による損失と損害に取り組むために、開発途上国に技術と専門知識を提供することを目指して考案された。

UAESAのサレム・ブッティ・アル・クバイシ部長は、持続可能性を強化して気候変動と闘う取り組みにおいて、国内の民間企業を育成・強化するという同庁のコミットメントを強調した。

同氏は次のように語った。「今回の合意は、前例のない『ロス&ダメージ』の地図を作成することにより、持続可能な開発目標の追求における重要なマイルストーンとなります」

「この先駆的な地図の実現は、気候変動の悪影響を緩和する大きな可能性を秘めています」