• 戦闘行為が激しく続くなか、救援活動によって、対抗する将軍同士の2ヶ月以上にわたる戦闘が止んだ
• ハルツーム全域ではもう水道水が出ておらず、22日以降、町に残った人々は全く電気を使えていない

ハルツーム：24日の砲撃、空爆、銃撃戦によってスーダンの首都は揺れたと目撃者はAFPに語った。ダルフールに腐敗した死体を残すことになった「無差別殺人」を止めるよう、国連は説得した。

戦闘行為が激しく続くなか、救援活動によって、対抗する将軍同士の2ヶ月以上にわたる戦闘が止んだ。

ハルツームにある家は弱まることなく続いた戦闘行為によって揺れたと住人は言った。灼熱の夏の暑さのなかで、家族全員は屋内退避を行なっており、生活必需品は不足しているという。

国連によると、4月中旬に暴力行為が勃発してから150万人近くが首都を逃れ、国軍は即応支援部隊（RSF）と戦闘をしているという。

ハルツーム全域ではもう水道水が出ておらず、22日以降、町に残った人々は全く電気を使えていないと、複数の住人はAFPに語った。

アブドゥルファッターハ・アル・ブルハン陸軍中将と、そのかつての部下であるモハメド・ハムダン・ダガロ即応支援隊（RSF)司令官との権力闘争によって、2,000人以上が死亡したとArmed Conflict Location and Event Data Projectは発表している。

ダルフールでは激しい暴力行為が続いており、チャドと国境を接する西部の広大な地域においては、国連は人道に対する罪が発生する可能性を警告しており、争いは「人種的側面」を持つようになっていると述べた。

南ダルフール州の州都ニャラの住人は十字砲火に巻き込まれたと言った。住人は戦闘行為や爆撃や砲撃があったと伝えた。

「市民は殺害され、負傷者は病院に到着しています」と匿名を条件に衛生兵はAFPに語った。

国連は24日、準軍事組織から支援を受けるアラブ人民兵隊による、西ダルフール州の州都ジュナイナから逃れる人々の殺害を止めるよう「即座の行動」を求めた。

ジュネーブに本拠地を置く国連の人権事務所によると、民兵隊が、非アラブ系のマサリト族の男性を標的としていることの「裏付けとなる供述」を、目撃者はしているという。

それが全てを語っているが、インタビューに応じた16人のうち2人は「即決処刑」と市民への攻撃を、6月15〜16日の間にジュナイナから国境への路上で目撃したと証言している。

「また、インタビューを受けた全員が道路に点在する死体を見ていて、腐敗臭を放っていたと話しています」と国連は言う。

スーダンの医師連合によると、主な戦場における医療施設のうち3分の2は操業を停止したままだという。今も操業しているいくつかの病院では、医療用品が極めて少なく、発電機用の燃料の取得に苦労している。

国連によると、スーダンの人口の過半数となる記録的な2500万人が、援助と保護を必要としているという。

援助は少なくとも280万人に行き届いていると国連は発表しているが、人道支援機関は、外国人の人道支援者向けビザから安全な回廊の確保まで、仕事上で大きな困難があると報告している。

「軍隊は首都に支援を送らせることに乗り気ではなく」以前にも起こったように「物資が最終的にRSFの手に渡ってしまい、民兵組織を長く持ちこたえさせてしまうことを恐れています」と、シンクタンクの国際危機グループ（ICG）は言う。

国連は、必要とする人のもとに人道支援を確実に届けられるよう、サウジアラビアとともに敵対する両者の調停に努めていたが、その取り組みは保留していると22日に発表した。

「両者ともに人道的対話を戦術的優位のために使おうとしています…軍はRSFによる居住エリアの立ち退きを要求していて、RSFは軍による航空爆撃の停止を要求しています」とICGは今週の報告書で述べた。

両者ともに一時停戦する意思はないようで、地域的な影響を伴う紛争が長引くリスクは高まっている。

15万人以上がダルフールからチャドへの国境を越えて逃げていると、国際移住機関は述べている。

すでに68万人以上の難民を抱えるチャドは、この「前例のない移民危機」に直面する上で、大規模な金銭的・技術的支援を必要としていると、サレ・ケブザボ首相は24日に述べた。

ダガロ氏のRSFは、2003年にダルフールで起こった少数派民族による反乱に反応して、かつての有力者オマル・アル・バシールが解放した、ジャンジャウィード民兵組織に起源を持っており、ジェノサイド、戦争犯罪、人道に対する罪の告発を招いている。

「スーダンが崩壊したら、多国籍の戦闘員による安息地になるかもしれず…この先何年も、周辺国にとって傭兵や密売人が厄介な存在になるかもしれない」とICGは警告した。

ハッジ巡礼でサウジアラビアに辿り着くことができた、スーダンの主婦であるマハ・アブドゥラー氏（50）は、唯一の解決策として以下のように言った。「事態の変化には神の介入が必要です」。

AFP