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スーダン、調停の目処が立たないまま武力衝突が激化

2023年6月29日、ワドラワ市で長期にわたって運航停止が続いていたナイル・フェリー(通称:アル・バントゥーン)が運航を再開し、それに乗り込む市民ら。(AFP)
2023年6月29日、ワドラワ市で長期にわたって運航停止が続いていたナイル・フェリー(通称:アル・バントゥーン)が運航を再開し、それに乗り込む市民ら。(AFP)
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03 Jul 2023 02:07:07 GMT9
03 Jul 2023 02:07:07 GMT9
  • 即応支援部隊 (RSF) は首都の地上戦で優位に立っている。同部隊による略奪と住宅占拠が非難されている一方、スーダン軍は空爆と砲撃に重点を置いている

カイロ:スーダンの首都と西部地域での戦闘が12週目に突入し、紛争を平和的に終わらせる見通しが立たないなか、日曜日、スーダン軍と準軍事組織RSFとの武力衝突が激化した。

紛争が人道危機をより深刻なものにし、他の地域の利害にも影響がおよぶ恐れがあるなか、特にオムドゥルマンや首都ハルツームでは空爆や砲撃の音、さらには小火器の発砲音が聞かれた。

RSFは声明で、バフリーでスーダン軍の戦闘機と無人機を撃墜したと発表したが、スーダン軍はこれに直ちに反応はしなかった。

オムドゥルマン北部に住む25歳のナヒド・サラーさんはロイター通信に対し、「攻撃は日ごとに激化しており、私たちは恐怖に怯えている」と電話で語った。

RSFは首都の地上戦で優位に立っている。同部隊による略奪や住宅占拠が非難されている一方、スーダン軍は空爆と砲撃に重点を置いている。

スーダン軍のアブドゥルファッターフ・アル・ブルハン将軍は先週、若者たちにRSFとの戦いに参加するよう呼び掛け、日曜日に軍は新兵のものだとする写真を投稿した。

土曜日、国内で現在も運営されている数少ない病院の一つであるシュハダ病院を襲撃し、職員1人を殺害したとして、スーダン医師組合はRSFを非難した。RSFはこの疑惑を否定した。

戦闘は西部のコルドファン地域とダルフール地域、特に最西端の都市ジュナイナにも飛び火しており、そこではRSFとアラブ民兵組織が民族浄化を行ったとして非難されている。

政府機関の「女性に対する暴力対策局」は土曜日、ハルツーム、ジュナイナ、南ダルフール州の首都ニャラで88件の性的暴行が記録されたと発表した。そのほとんどで、被害者はRSFの仕業だとしている。また、これはおそらく実際の総数のほんの一部であると同局は話している。

米国とサウジアラビアが後援しジェッダで開催された協議は、先月中断され、東アフリカ諸国による調停の試みは、ケニアが偏見を持っているとしてスーダン軍によって批判された。

先週、アブドゥルファッターフ・アル・ブルハン将軍と同国主権評議会のマリク・アガー副将軍は、トルコやロシアによる何らかの調停の試みも受け入れる用意があると表明したが、正式な調停の取り組みは発表されていない。 

ロイター

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