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米国が中東に戦闘機を追加派遣する中、イランが空軍訓練を開始

2023年4月18日、テヘランで開催された毎年恒例の陸軍記念日の式典で、上空を飛行するイラン空軍のMiG-29戦闘機。(AFP)
2023年4月18日、テヘランで開催された毎年恒例の陸軍記念日の式典で、上空を飛行するイラン空軍のMiG-29戦闘機。(AFP)
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24 Jul 2023 03:07:51 GMT9
24 Jul 2023 03:07:51 GMT9
  • 米国は先週、イランがホルムズ海峡とオマーン湾で商船を拿捕しようとしたことを受け、警備強化のため戦闘機と艦船を追加派遣すると発表した。

イラン、テヘラン:米国がアラビア湾地域でのイランによる商船の拿捕を阻止するため、同地域に戦闘機を追加派遣する中、イランは日曜日、同国中部で毎年恒例の空軍訓練を開始した。イラン国営メディアが報じた。

国営イラン通信(IRNA)によると、11カ所のイラン空軍基地が、「Fadaeian Velyat-11(最高指導者の信奉者たち11)」と名付けられた訓練に参加した。戦略的なホルムズ海峡の入り口にあるイラン南部のバンダルアッバース港の空軍基地が訓練に参加しているという。

ホルムズ海峡はアラビア湾の狭い湾口で、全原油の20%が通過する。

報道によると、90機以上の戦闘機、爆撃機、無人機が訓練に参加するという。

イラン空軍司令官のハミド・バヘディ准将は、訓練のメッセージは地域の友好、平和、安全であると述べた。「持続可能な安全保障、地域関係の改善と促進、平和的共存、領空防衛が課題である」とバヘディ准将は述べた。

イランは時折このような訓練を行っており、軍隊の戦闘態勢を評価し、国の軍事能力を示すためのものだとしている。

米国は先週、イランがホルムズ海峡とオマーン湾で商船を拿捕しようとしたことを受け、警備強化のため戦闘機と艦船を追加派遣すると発表した。米国防総省は、駆逐艦トーマス・ハドナーと多数の戦闘機F35がこの地域に派遣されることを明らかにした。ハドナーは紅海に配備されていた。

米国の動きは、イランが先週、マーシャル諸島船籍の「TRFモス」とバハマ船籍の「リッチモンド・ボイジャー」の2隻の石油タンカーをホルムズ海峡付近で拿捕しようとし、そのうちの1隻に発砲したことを受けてのものだ。米海軍によると、いずれの場合も、誘導ミサイル駆逐艦マクフォールが現場に到着すると、イラン海軍の艦船は引き下がったという。

イランは過去2年間に少なくとも5隻の商船を拿捕し、その他十数隻に対し航行妨害をしたと米海軍は述べている。衝突の多くはホルムズ海峡とその周辺で起きている。

西側諸国は、イランが拿捕した商船を交渉材料にしていると非難している。イランは、地元の船舶と衝突し、海路を汚染した船舶を差し押さえたとして非難を否定している。

ドナルド・トランプ前米大統領政権が2015年にイランと主要国によるイラン核合意から一方的に離脱し、壊滅的な対イラン制裁を復活させて以来、緊張は着実に高まっている。イランはそれに対する反応として、純粋に平和的なものであると主張する核活動を活発化させ、ロシアのウクライナ戦争を支援するためロシアに無人機を提供した。

AP

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