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スーダン首都近郊の住民、戦闘で避難命令

チャドのアドレにて、スーダンのダルフール地域の紛争から逃れたスーダン人の持ち物を運搬する荷車の所有者のチャド人が、スーダンとチャドの国境を越えようとして荷車を押しているところ。2023年8月4日撮影。(ロイター)
チャドのアドレにて、スーダンのダルフール地域の紛争から逃れたスーダン人の持ち物を運搬する荷車の所有者のチャド人が、スーダンとチャドの国境を越えようとして荷車を押しているところ。2023年8月4日撮影。(ロイター)
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08 Aug 2023 04:08:16 GMT9
08 Aug 2023 04:08:16 GMT9
  • ACLED(Armed Conflict Location & Event Data Project:武装紛争地域イベントデータ分析プロジェクト)の推定によると控えめに見積もっても、アブデル・ファタハ・アル・ブルハン国軍最高司令官と、ブルハン司令官の下で副議長を務めた、RSFのモハメド・ハムダン・ダガロ司令官との間で行われている戦闘で、3,900人以上が死亡したという

ワド・マダニ、スーダン:地元住民によると、7日、国軍と準軍事組織(RSF)との戦闘が首都を揺るがし続ける中、スーダンの首都近郊の住民は避難を命じられたという。

目撃者はAFPに対し、スーダンの首都の人口密集地域とその周辺に「重砲による砲撃」があったと語った。ハルツームに隣接する戦闘で傷ついた都市、オムドゥルマンでは、住宅に砲撃があった。

かつて民主化デモを組織し、現在は銃弾が飛び交う中で家族に支援を提供しているグループは多数あるが、その中のひとつである近隣地域の抵抗委員会によると、国軍と準軍事組織は、アブ・ルーフの市民に避難を命じたという。

国軍は、敵対する即応支援部隊(RSF)がこの地域に入れないようにするために、シャンバット橋に対して空爆と砲撃を行った。

避難について話し合っていたある住民によると、準軍事組織は、ナイル川の対岸から物資を補給するためにこの橋を利用していたという。

ACLEDの推定によると控えめに見積もっても、アブドゥルファッターフ・アル・ブルハン国軍最高司令官と、ブルハン司令官の下で副議長を務めた、RSFのモハメド・ハムダン・ダガロ司令官との間で行われている戦闘で、3,900人以上が死亡したという。

国連によると、この戦闘により330万人以上が避難し、数百万人が飢餓に陥っている。

世界保健機関(WHO)によると、すでに脆弱だったスーダンのインフラの多くが破壊され、病院の80%以上は稼働していない。

わずかに残った医療施設も頻繁に銃撃や略奪に遭い、治療もままならない。

このため、戦闘が続く中、蔓延した性的暴行の被害者にとって、「必要な医療を受けられるか否か」が「非常に大きな課題」になっていると、女性に対する暴力と闘う政府機関の主任医師、スレイマ・イスハク・アル・ハリファ氏がAFPに語った。

ハリファ氏らは4月15日以降、ハルツームとダルフールで起きた108件の性的暴行の事案を記録している。ダルフールはチャドと国境を接する反体制色の強い西部地域で、スーダンの人口4,800万人の4分の1が暮らす。

紛争のために被害者やケア提供者が移動できないため、性的暴行の被害者数は人命損失の数同様、低く見積もられている可能性が高い。

性的暴行を生き延びた人は二重の負担に直面している、とハリファ氏は付け加えた。「ハルツームには薬がありません」、そして「ニャラ(南ダルフール)では、RSFの基地が障害となり、病院にたどりつくことができません」

RSFが拠点とするダルフールのすべての町と村が、破壊されてしまった。ダルフールは流血の内戦で、2000年代にはすでにひどく荒廃しており、現在も継続する戦闘の中心地となっている。

AP

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