Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • リビア国民軍、チャドの衝突を受けて南部国境付近で作戦開始

リビア国民軍、チャドの衝突を受けて南部国境付近で作戦開始

ハリファ・ハフタル司令官は、リビア内戦における中心人物として台頭し、リビア国民軍によるリビア国内の主要油田や輸出ターミナルの占拠などを指揮した。(ロイター通信)
ハリファ・ハフタル司令官は、リビア内戦における中心人物として台頭し、リビア国民軍によるリビア国内の主要油田や輸出ターミナルの占拠などを指揮した。(ロイター通信)
Short Url:
26 Aug 2023 02:08:15 GMT9
26 Aug 2023 02:08:15 GMT9
  • リビアは、2011年にNATOが支援したムアンマル・カダフィ政権への反乱以来、国内の平和や治安が乱れており、南部の砂漠地帯にある国境は不法取引ネットワークの主な輸送ルートとなっている

トリポリ:ハリファ・ハフタル司令官率いるリビア国民軍(LNA)は、チャド政府とその失脚を狙う反政府勢力との間で戦闘が再開されたことを受け、その舞台となっている南部国境地帯を守るための軍事作戦を開始したと25日に発表した。

チャドのマハマト・イドリス・デビ大統領は20日、同国の軍はリビアを拠点とするチャド変革友愛戦線(FACT)と再び戦闘状態にあると発表した。FACTは先週起きた衝突で停戦を破っていた。

リビアに詳しい専門家らによると、FACTはリビア内戦に関与した数多くの傭兵グループの一角としてLNAと共闘してきたが、2年前にデビ大統領の父が殺害された戦闘では、お互い敵対関係にあった。

LNAのアフマド・ミスマリ広報担当は、この作戦には陸軍および空軍が参加すると述べた。LNAの広報部門は写真を配布し、ハフタル司令官の息子であるサダム・ハフタル氏が、他のLNA将校と共に作戦を見守っている姿を公開した。

同広報部門の話によれば、LNAはチャド国境の北方300キロにある砂漠の町に向かい、チャドの反政府勢力に所属するメンバーとその家族を、住んでいた住宅区域から排除したという。

リビアは、2011年にNATOが支援したムアンマル・カダフィ政権への反乱以来、国内の平和や治安が乱れており、南部の砂漠地帯にある国境は不法取引ネットワークの主な輸送ルートとなっている。

これらの動きとは別に、リビアのドベイバ首相は、2018年にリビアの首都トリポリで犠牲者が伴う襲撃事件を3度にわたって計画・支援したとして、ダーイシュ・グループの指導者を拘束したと発表した。

ドベイバ首相はテレビの生放送で、「我が軍は22日、この国の機関と亡くなった職員を標的とするテロ行為の計画および指揮に関与していた、テロ組織ダーイシュの指導者を逮捕した」と述べた。

リビアの政府広報室は、合同軍事作戦で逮捕したジハード主義者とされるこの人物の身元や国籍について、詳細は明らかにしなかった。

ドベイバ首相はさらに、「あらゆる形式のテロと戦う」、テロ行為に「関与した全ての人間を起訴する」、「国全体の安定性を強化する」という政府としての誓いも新たにした。

2018年5月2日、トリポリのリビア高等選挙管理委員会本部で、ダーイシュが後に犯行声明を出した自爆攻撃により14人が死亡した。

2018年9月10日、首都にあるリビア国営石油会社の本社に対し、ジハード主義者のグループが自爆攻撃を行い、社員2人が死亡、10人が負傷した。

2018年12月25日、ダーイシュが後に犯行声明を出した外務省への攻撃で、リビアの外交官を含む3人が殺害された。

ロイター– AFP

topics
特に人気
オススメ

return to top