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COP28、世界的なクリーンエネルギー推進におけるサウジアラビアのリーダーシップを強調

クリーンエネルギー閣僚会議の事務局長を務めるジャン=フランソワ・ガニュ氏は、気候変動に関する野心的計画を推進する上で、域内調和が重要であると強調した。AN 写真
クリーンエネルギー閣僚会議の事務局長を務めるジャン=フランソワ・ガニュ氏は、気候変動に関する野心的計画を推進する上で、域内調和が重要であると強調した。AN 写真
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04 Dec 2023 02:12:57 GMT9
04 Dec 2023 02:12:57 GMT9

ナディン・ハッサン

ドバイ:サウジアラビアは、運営幹部によると、G20やクリーンエネルギー閣僚会合でのプレゼンスを活用し、世界の舞台で地域のもつ知識と環境問題に注目することで、グローバルなフォーラムで指導的役割を果たそうとしている。  

ドバイで開催中の国連気候変動会議COP28で、クリーンエネルギー閣僚会合の事務局長を務めるジャン=フランソワ・ガニュ氏は、気候変動に関する野心的計画を推進する上で、域内調和が重要であると強調した。   

「サウジアラビアはG20の一員であるという利点があり、地域の知識と環境問題を国際的議論に持ち込む上で指導的な役割を果たせる。世界の全地域に共同して動いてもらう必要があるため、これは極めて重要なことだ」と同氏はアラブニュースに語った。     

同氏は、「地域で主導国があれば、クリーンエネルギー目標を推進する上で、非常に誰一人取り残されることがないよう確保しやすくなる」とも述べた。  

ガニュ氏はまた、地域協力が気候変動に関する野心的計画を加速させるのに役立つ二つの方法についても説明した。一つは、共通の製品や技術に対する需要を高めることだ。  

「我々は、より広範囲に導入できる最新技術が求められると認識している。こうした新技術の内容を定義すべく産業界と政府が協力する際には、こうした新技術を進歩させるための投資に対して十分な需要があると示せなければならない。  

二つめは、こうした技術の導入に伴うコストの削減である。  

各国間市場が導入の障害にならないようにすることが重要だ。域内調和は、こうした技術の導入コストを下げる上で重要な役割を果たす。その結果、技術が妥当なコストで提供されると政策立案者が知っているため、気候変動に対する目標を引き上げやすくなる」と続けた。 

調和と協力の重要性を強調しつつ、ガニュ氏は民間部門が公共部門との協力を深める方法を説明した。 

「まず何より、このような問題を検討する際には、個別企業の利益だけを考えるのではなく、適切な解決策を見つけるための部門的アプローチという観点から検討する必要がある」。  

ガニュ氏はまた、「新技術への需要を引き上げるために政府が実際に実現可能な機会は何かという観点から、政府との対話に参加することができる」とも述べた。 

地域協調の果たす重要な役割を議論するセッションの中で、国際銅協会の副会長兼専務理事であるスティーブ・クコダ氏は、野心的計画を前進させるには協働が不可欠であると述べた。   

「域内調和は、実際に野心的計画を加速させるためには非常に重要だ。我々は当初のコスト障害について議論した。域内調和はコストを下げるための一方策であるが、調和には複数のレベルが存在する」とクコダ氏は語った。 

「調和により、エアコンを製造する場合、同じ製品を10カ国で販売する。それぞれの国の基準を満たすために、同じエアコンなのに複数のタイプを製造する必要はなくなる。そのため、生産規模が拡大し、コストが下がる」とも付け加えた。  

サウジアラビアのビジョン2030の目玉プロジェクトの一環として、NEOMの最高環境責任者であるリチャード・ブッシュ氏は、会長であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子が明言したギガ・プロジェクトの使命を強調した。使命とは、端的に言って世界初の持続可能で居住性の高い都市を建設することだ。  

「我々が建設してきたあらゆる都市は、環境に不合理な影響を与え、受け入れがたいレベルの汚染を生み出してきた。このプロジェクトについて話したいことは、その状況は完全に変化したということだ」とブッシュ氏は語った。 

さらに、「我々が考える未来のデザイン、生活、機能のあり方。こうした我々が日常的に行っていることが、これまで経験してきたこととは全く似ても似つかない」と述べた。

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