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戦火絶えぬ故郷、忘れないで=ウクライナ料理店の訴え―東京

日本に避難したウクライナ人には、仕事が見つからない人も多いという。
日本に避難したウクライナ人には、仕事が見つからない人も多いという。
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19 Feb 2024 11:02:13 GMT9
19 Feb 2024 11:02:13 GMT9

戦火を逃れてウクライナから来日した家族らが、郷土料理を振る舞うレストランが東京都内にある。ロシアによる侵攻から24日で2年。店を切り盛りする中、いまだ銃声の響く古里を思い、「ウクライナのことを忘れないで」と訴え続ける。

JR吉祥寺駅近くのビル2階にあるウクライナ料理店「BABUSYA REY(バブーシャ レイ)」。働いているのは、ボグダノバ・ビクトリアさん(30)と家族らだ。

2015年に日本語を学ぶため来日していたビクトリアさんは、戦況が悪化した22年、両親や姉家族の計5人をウクライナから呼び寄せた。両親らは行政などから住宅や生活費の支援を受けたが、「自分で生活できるようにしてあげたい」と思い、22年4月に店を開いたという。

両親が腕を振るうカツレツに似たチキンキーウや、ギョーザのようなバレニキなどが人気で、カウンター8席の店内は満員になる。侵攻後に来日したアルバイトのクロチク・ミヤさん(19)は「ニュースを見て来たという人もいる」と話す。

両親も日本語の授業を受けながら、料理を仕込む異国の生活に慣れてきた。それでも父親はウクライナ関連のニュースは欠かさずチェックし、「戦争が終わったら早く帰りたい」と漏らす。今月上旬には、現地に1人残る祖母が亡くなったが、葬儀に駆け付けることもかなわなかった。

日本に避難したウクライナ人には、仕事が見つからない人も多いという。ビクトリアさんの夢は「大きなレストランを開くこと」。資金に余裕があれば、「ウクライナ人に仕事をあげたい」と明かす。

ミヤさんも「ウクライナのことを忘れずに考えてほしい。文化を知り、避難民に手を差し伸べてもらいたい」と願っている。

時事通信

 

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