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ブリンケン米国務長官が再びイスラエルとヨルダン川西岸地区へ ガザの休戦延長を受け

2023年11月27日、メリーランド州のアンドルーズ統合基地を出発する前、航空機に乗り込むために歩くブリンケン米国務長官。彼はNATO外相会議のためブリュッセルに向かう。(ロイター)
2023年11月27日、メリーランド州のアンドルーズ統合基地を出発する前、航空機に乗り込むために歩くブリンケン米国務長官。彼はNATO外相会議のためブリュッセルに向かう。(ロイター)
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28 Nov 2023 03:11:55 GMT9
28 Nov 2023 03:11:55 GMT9
  • 仲介役のカタールがイスラエルとハマス間の休戦を48時間延長すると発表。これにより、人質のさらなる解放と、戦火に見舞われたガザ地区への人道援助到着への道が開かれる。

ブリュッセル:ブリンケン米国務長官は今週、戦時中3度目の中東訪問を行う予定だと、米国当局者が27日に発表した。この訪問は、ガザの休戦延長が仲介者により発表された直後に行われる。

ブリンケン氏はまた、ジョー・バイデン大統領が欠席するCOP28気候サミットに米国代表として出席するため、今週ドバイに向かう。バイデン大統領は過去2年間同サミットに参加し、米国のリーダーシップを強調してきた。

ブリュッセルでNATO会議に出席中のブリンケン長官について、ある米国当局者が語ったところによると、米外交トップである彼はテルアビブでイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相、ラマッラーでパレスチナのマフムード・アッバース大統領と会談する予定だという。

「長官は中東での会談で、ガザへの人道支援の増加を維持し、すべての人質の解放を確保し、ガザの民間人の保護を改善させる必要性を強調するだろう」と、この当局者は述べた。

「長官は、ガザの将来と独立したパレスチナ国家樹立の必要性について彼が示した原則について、地域のパートナーと話し合うだろう」

今回の訪問は、仲介役のカタールがイスラエルとハマス間の休戦を48時間延長すると発表したことを受けて行われる。これにより、人質のさらなる解放と、戦火に見舞われたガザ地区への人道援助到着への道が開かれる。

ハマス壊滅のために戦い続けることを宣言しているイスラエルからの即時の確認はなかった。

米国はイスラエルに対し、パレスチナ自治政府と協力し、10月7日以来ヨルダン川西岸地区でパレスチナ人を攻撃している入植者を抑制するよう圧力をかけているが、ネタニヤフ首相は長年にわたってアッバース大統領と二国家解決策を批判してきた。

ブリンケン、バイデンの両氏は、10月7日にハマスの過激派が米国の同盟国であるイスラエルを襲撃、同国史上最悪の攻撃で民間人を中心に1200人を殺害した後、イスラエルへの支援を誓った。

しかし、米政府高官たちは、民間人への影響が深刻であるイスラエルによる報復が世界中の多くの国々で世論を刺激していることに懸念を表明している。

ガザのハマス政府によれば、空爆と地上作戦によってこれまでに1万5000人近くが死亡しており、そのほとんどがパレスチナ市民だという。

ブリンケン氏は、30日に開幕するCOP28に出席するため、1日にドバイへ向かう。これは気候変動に関するこれまでで最大の国連主導のサミットとなる。

バイデン氏は過去2回、スコットランドとエジプトで開催された年次サミットに出席しており、気候変動に懐疑的な前任者、ドナルド・トランプ氏が示した方向性から米国が一転したことをアピールすることを望んでいた。トランプ氏は、再びホワイトハウスを目指している。

バイデン政権は、電気自動車を含むグリーン経済への数十億ドルの投資を推進している。

別の米国当局者は先に、バイデン氏はローマ法王フランシスコも出席するCOP28には出席しないと述べていた。

当局者は理由を明らかにしていない。バイデン氏は中東問題から手が離せない状態であるが、大統領選挙まで1年を切った今、国内問題に集中しようとしている。

ブリンケン氏はまた、ブリュッセルでのNATO外相会議、そして北マケドニアでの欧州安全保障協力機構(OSCE)の会議で、ウクライナへの支援を呼びかける予定だ。

米国の欧州担当外交官トップであるジェームズ・オブライエン氏は、「彼がOSCEの同僚たちと、ウクライナへの支援について良い議論を行うことを期待している」と述べた。

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は27日、モスクワのウクライナ侵攻をめぐって西側諸国の制裁に加わっている北マケドニアが、ロシアも加盟するOSCEの年次総会に同外相を出席させることに同意したと述べた。

ロシアの国営メディアは、EU加盟国のブルガリアが、ラブロフ氏の飛行機が領空を通過することを許可するとモスクワに通知したと伝えた。

しかし、ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務副大臣は、ブリンケン氏との会談の予定はないと述べた。

「ノーだ。彼らは尋ねていないし、そのつもりもないだろう。会談はない」と彼はロシアの国営通信社に語った。

昨年、OSCE主催国のポーランドはラブロフ氏の出席を拒否し、ロシアからの怒りの反応を引き起こした。

米政府高官たちは2022年2月に勃発したウクライナへの全面侵攻以来、ロシアとのトップレベルメンバーとの接触をほとんど断っているが、ブリンケン氏は3月にインドで開催されたG20会議の傍らで、ラブロフ氏と短時間会談している。

AFP

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