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COP28の事務局長、気候変動対策支援のためテクノロジーを使うことを後押し

ドバイ未来フォーラムに參加するCOP28事務局長マジッド・アル・スワイディ氏。(ロイター)
ドバイ未来フォーラムに參加するCOP28事務局長マジッド・アル・スワイディ氏。(ロイター)
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28 Nov 2023 04:11:37 GMT9
28 Nov 2023 04:11:37 GMT9
  • パネルディスカッションでは気候テクノロジーの変化する情勢に焦点が当てられた

アラブニュース

ロンドン:COP28の事務局長は27日、ドバイ未来フォーラムにて気候変動対策推進のためにテクノロジーが持つ可能性を活用することに関するセッションを主催したと、国営通信WAMが報じた。

「COP28のための団結:テクノロジーの活用、および気候テクノロジーの未来を定義することについて」と題されたパネルディスカッションの最中、マジッド・アル・スワイディ氏は「テクノロジーとイノベーションはCOP28のアジェンダに横断的に関わってくるテーマであり、そうなることには相応の理由があります」と語った。

「気候テクノロジーは気候変動の影響に対し緩和や適応を行うための力を飛躍的に高める可能性がありますが、気候テクノロジーを利用しやすいものとし、かつ手の届く価格にする必要があります」

「気候目標を達成し、グリーンへの移行を推し進めるため、私たちは気候テクノロジーのイノベーションに対し投資を行い、迅速に拡大させなければなりません。気候、テクノロジーそして政策が1つに集まることで、私たちは共に多くを成し遂げることができるでしょう」

「COP28はまた、専用の会場と厳選されたプログラムを通じて、特にグローバルサウスから出た起業家やテクノロジーがもたらした、様々な貢献をお見せします」

パネルディスカッションでは気候テクノロジーの変化する情勢や、気候変動に対処するためのイノベーションや展開を推し進めるためには、複数のステークホルダーによる貢献や協力が重要であることなどについて焦点が当てられた。

パネリストには米国気候変動問題担当大統領特使のシニア・アドバイザーであるデイビッド・リビングストン氏、COP28のパートナーシップ・ディレクターであるサブリン・ラフマン氏、そしてCOP28のテクノロジー、科学およびイノベーションに関する交渉人であるアーシャ・アル・シェッヒ―氏などがいた。

COP28は12月1日に気候イノベーションフォーラムを主催することになっており、そこでは政府やビジネス、およびテクノロジーの分野のリーダーたちが集まり、最新のテクノロジーが披露される予定である。

このフォーラムでは人工知能、衛星テクノロジー、ビッグデータ、持続可能なエネルギー、産業の脱炭素化およびその他のトピックといった、イノベーションに焦点が当てられる。

さらに、グリーンゾーンのCOP28テクノロジー・アンド・インベーション・ハブでは数多くの展示やイベントが開かれる予定である。その1つがスタートアップ・ビレッジであり、これはハブ内に設けられた、150個の最も革新的な気候テクノロジーの取り組みを展示するための専用スペースである。

ドバイ未来フォーラムの討論会では大勢の人々が集まり、気候変動対策においてAIが果たしうる役割を実現する際に待ち受ける障害について議論した。AIは気候変動に対し対策を打つに当たり重要な資産になると概ね考えられている一方で、テクノロジーは通常、少人数の集団により作られるものであり、テクノロジーが誰に恩恵を与え、誰に恩恵を与えないかということについて、そうした集団は影響をもち得る。

討論会では気候変動の緩和と適応に関する政策に対するAIによる関与が、あらゆる人間によって成され、またあらゆる人間のために行われるよう、政府と社会がより包括的なデザインを推奨するために取るべき方法について検討がなされた。

行われた議論では、気候とAIの結びつきがあらゆる人間のために行われるためには、デザインのプロセスの一番初めから実装に至るまで、包括性が重要視されなければならないことが強調された。

参加者にはAIの専門家、未来学者、気候専門家、議員、青少年擁護者そして産業界の経営者などがいた。

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