アミン・アッバース

ドバイ：ドバイ初のマンガ喫茶であるMangayaは、好きなマンガを読んだり、好きなアニメやマンガのグッズを買ったり、軽食や飲み物を楽しんだりできる場所だ。

Mangayaは、アラブ首長国連邦（UAE）の全てのアニメ、マンガ、コミックファンの拠点になっており、最高のカスタマーサービスを提供しながら、豊富な品揃えのマンガやコミックを取り揃えている。

共同経営者でMangaya店長のファトマ・アルタミミ氏は、アラブニュース・ジャパンの独占取材に応じ、開店までの経緯と課題について次のように語った。

「開店までの道のりは個人的な情熱から始まりました。私は日本のアニメーションの大ファンです。子供の頃にアラビア語吹き替えのアニメシリーズを見てから日本文化にどっぷり浸かり、マンガをはじめ、以前までは知らなかった日本に関することをたくさん発見しました。大学卒業後、同じアニメファンである姉妹たちと一緒に開業を計画したのですが、お客様がお好みのマンガのシリーズを見つけて、友達同士でリラックスして楽しめるようなお店を開こうと決めました」

「昨年5月にMangayaを開店し、UAEの漫画ファンにとって本当に非日常を感じられるような場所になるよう、カフェの周りにキャラクターの絵を描きました。ありがたいことに、今のところ、リクエストに応じて紙のマンガのシリーズを提供するUAEで唯一の場所です」と彼女は語った。

「最近、私たちが直面している課題のひとつは、UAEの『メディア規制局』のマンガのレーティング（カテゴリーを定めるガイダンス）に関する規制に従っていることです。小説とは違い、マンガのシリーズによっては、シリーズごとにカテゴリー選定に影響がでることがあります。お金を払う親と一緒に来る子供向けのマンガを売っているところもありますが、当店では子供向けのマンガは扱っていません。 というのも、マンガには子供にはふさわしくない内容も多いからです。そして自分に合ったマンガを買いたい人のために、内容を明確にしなければなりません」と彼女は付け加えた。

MangayaとUAEの他の店との違いについて、アルタミミ氏は「当店は、アニメやマンガのファンみんながリラックスして、一緒に集まって、好きなキャラクターやストーリーについて語り合ったり、絵を描いたり、プラモデルを作ったり、その他いろいろなことができる拠点なのです」と語った。

「これまでMangayaに来てくれた多くの人たちがとても喜んでくれて、これからもいろいろな形で応援することを楽しみにしてくださっています」と彼女は付け加えた。

Mangayaの今後の計画について、アルタミミ氏は次のように語った。「私たちは、読者に素晴らしい作品を提供してくれる、中東地域の才能ある人々への支援を計画しています。このような文化は、この地域ではまだそれほど知られていませんし、世界中の他の地域がマンガやエンターテイメント業界全体の才能を支援するための大きな一歩を踏み出しているのですから、これまでよりももっと脚光を浴びる必要があるのです」