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パキスタン、カタールでの労働者の賃金問題を取り上げる

2019年12月20日、2022年にドーハで開催予定のFIFAワールドカップのために建設中のルサイル・スタジアム内で働く労働者たち。(ロイター通信)
2019年12月20日、2022年にドーハで開催予定のFIFAワールドカップのために建設中のルサイル・スタジアム内で働く労働者たち。(ロイター通信)
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13 Jun 2020 07:06:14 GMT9
13 Jun 2020 07:06:14 GMT9

サイマ・シャバー

イスラマバード: パキスタンは、カタールでFIFAワールドカップのプロジェクトに従事するパキスタン国民を代理して、湾岸諸国に対し賃金問題に取り組むよう要請する介入を行ったと、政府当局は木曜日に述べた。

パキスタンの移民および海外雇用局の局長であるカシフ・アーメド・ヌール氏によれば、カタールでは約15万人のパキスタン人が働いている。

「2015年にカタール政府はワールドカップのプロジェクトで10万人の雇用を約束し、80,000人を超えるパキスタン人がカタールに送られました。個々の労働者の状況については詳しい情報がありません」と彼はアラブのニュースに語った。

カタール当局は、パキスタンに拠点を置く多国籍企業のデスコンを含む複数の企業への支払いを停止していると彼は述べた。デスコンは多くのパキスタン人労働者をドーハに送っている。

「デスコンはたくさんのパキスタン人労働者を雇いましたが、この労働者の一部は給料の問題に直面し始めました」と彼は付け加えた。「私たちはこの問題について、労働者を雇用している会社とともに取り上げ、労働者に未払いの給料を支払い、パキスタンに戻るまで食べ物と住むところを提供するよう当局に要請しました。新型コロナウイルスの大流行後、このような給料の支払いに関する苦情も私たちのところに多く寄せられました。私たちは主催国政府と会社の従業員、雇用主と協力してこの問題に対処してきました」

ドーハのパキスタン大使館はカタールの労働省と協力して同様の問題に取り組んできたと、外務省の女性報道官であるアイシャ・ファルーキ氏は述べた。「カタールの労働大臣も同様の問題の解決を支援することを約束しました」と彼女はアラブニュースに語った。加えて、大部分の従業員は給料の支払いについて会社と和解しているとデスコンは大使館に報告したと付け加えた。

「そのような苦情が出された場合は、法律に従い、労働者を雇用する会社とともに素早い問題の解決に努めます」と彼女は述べた。

人権保護団体のアムネスティインターナショナルは、サッカースタジアムの建設に従事する外国人の出稼ぎ労働者が数か月間賃金が支払われないという問題に直面していると述べ、カタールで進行中の労働問題を強調した。

カタールの通信局はこれに対して次のように述べた。「カタール政府は近年、国の労働システムを大きく改善しました。一部少数の人たちの態度や行動を含め、克服すべき問題が依然として残っています。この問題に対処するにはまだ時間がかかりますが、私たちはこの課題にしっかりと取り組んでいます」

パキスタン人労働者のカディール・バクシ氏は、過去3年間にわたりサッカーワールドカップのインフラプロジェクトに従事してきた。彼は会社に対し3か月の給料の支払いを要求したところ、契約を打ち切られたと語った。

「私は以前カラチで働いていて、3年前にデスコンを通じてドーハに来ました」と彼はカタールの首都から電話でアラブニュースに語った。「私はFIFAワールドカップのインフラプロジェクトの一部である道路事業の助手として働いていました。会社は過去3か月間の私の給料を支払っていません。

カタール政府の相談機関にメッセージを送ったところ、会社は私たちを解雇しました。会社は1つのプロジェクトで合計18人を解雇し、パキスタンに戻るか、アラブの国で別の仕事を探すよう私たちに求めました」

パキスタンに戻るための飛行機代はもちろんのこと、食べ物を買うお金もなかったと彼は述べた。「私は他の5人の友人と暮らしていて、彼らが私の生活費を負担してくれています。しかし、私にはパキスタンに8人の家族がいて、私の給料が支払われないために家族は生活に苦しんでいます」

別のパキスタン人労働者で、バハーワルプル出身のラジャ・ムザッファー氏も、数か月間給料の未払いが続いた後に職を失った。彼は2018年から、メインスタジアム近くにあるワールドカップで使用される住宅を建設する会社で溶接工をしていた。「まず、会社は私たちに給料を支払うのを止め、それから2か月前に私たちを解雇しました。私たち20人のパキスタン人が仕事を失いました」と彼はアラブニュースに語った。さらに、解雇された労働者たちは行き場がないため、会社の宿舎にまだ住んでいると付け加えた。

「パキスタン大使館はラマダンの時に私たちに食料をくれました。その食料はまだ残っています。会社から別の仕事を探すように求められましたが、パンデミックの影響で雇ってくれる人はいません」

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