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国連、アムネスティ、イランに処刑中止を要求

国連とアムネスティ・インターナショナルは、スウェーデン系イラン人で学者のアハマドレザ・ジャラリ氏が拷問を含む不当な審理を受けたとして、イラン政府にジャラリ氏の即時処刑の中止を求めた。(資料/AFP)
国連とアムネスティ・インターナショナルは、スウェーデン系イラン人で学者のアハマドレザ・ジャラリ氏が拷問を含む不当な審理を受けたとして、イラン政府にジャラリ氏の即時処刑の中止を求めた。(資料/AFP)
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26 Nov 2020 07:11:01 GMT9
26 Nov 2020 07:11:01 GMT9
  • ジャラリ氏は白血病の疑いがあるにもかかわらず治療を受けられなかった。
  • ジャラリ氏の自白は拷問によるものと専門家が警告

アラブニュース

ロンドン: 国連とアムネスティ・インターナショナルは、スウェーデン系イラン人で学者のアハマドレザ・ジャラリ氏が拷問を含む不当な審理を受けたとして、イラン政府にジャラリ氏の即時処刑の中止を求めた。

ジャラリ氏 は2017年、スパイ罪での死刑判決を受けた。強要された自白を含む証言は拷問によって得られたという証拠があるにも関わらず、判決は支持されてきた。

国連の恣意的拘禁作業部会は2017年、ジャラリ氏は恣意的に拘禁され、審理中、弁護士の面会を拒否されたことを明らかにした。

作業部会はジャラリ氏の速やかな釈放を求めた。ジャラリ氏は拘禁されてから長い独房監禁の間、白血病の疑いがあるにもかかわらず治療を受けられなかった。

2017年のエヴィーン刑務所からの書簡で、ジャラリ氏はヨーロッパの研究機関の人脈を利用して、イランのためにスパイ行為を行うことを拒否したため拘留されたと記している。

同年、イラン国営テレビ局はジャラリ氏を外国のスパイだと言うコメントを含んだ「自白」を放映した。ジャラリ氏 は24日、電話で妻に「最後の別れ」だと言い、即時処刑に直面する恐怖を引き起こした。

ジャラリ氏は、イラン政府が政治犯の処刑に使う悪名高い施設である、キャラジのラジャイ・シャフール刑務所の独房監禁に送られると妻に語ったと言われている。

国連人権専門家は、「 ジャラリ氏がイランによってまもなく処刑されるという知らせに恐怖を抱いている。氏の受けた拷問、恣意的拘禁、死刑と今知らされた即時処刑は、最も強い言葉で国際社会から非難されるべき非倫理的行為だ。イラン当局に、手遅れになる前にこの決定を覆す迅速な行動を起こすよう求める」と語った。

また「ジャラリ氏処刑の決定は完全に非難されるべきだ。幾つかの点で、これは国際人権法、特に生存権におけるイランの明白かつ重大な義務違反となる。我々はイランにこの処刑中止をただちに求める」と加えた。

アムネスティ中東・北アフリカ地域副部長ダイアナ・エルタハウィ氏は「当局が処刑実行担当事務所にアハマドレザ・ジャラリ氏を独房監禁に送り、11月24日から一週間の内に死刑を実行する指示を行ったことを知り、恐怖を覚えた」と語る。

また、以下のように加えた。国連人権専門家がジャラリ氏の死刑判決の棄と釈放を繰り返し求めたにも関わらず、恐ろしいことにイラン当局は、この取り返しのつかない不正を押し進めることを代わりに決定した。当局はただちにジャラリ氏処刑のあらゆる計画を中止し、ジャラリ氏の生存権への恐ろしい侵害をやめるべきだ。

「手遅れになる前にアハマドレザ・ジャラリ氏の命を救うため、我々は国際社会の国々に、在テヘラン大使館を通じることを含め、直ちに介入するよう呼び掛ける」

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