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リビアの新暫定政府が国連との会談で合意される

2021年2月5日、アブドゥル・ハミド・モハメド・ドベイバー氏がリビヤ政治対話フォーラム(LPDF)で動画リンクを通じて演説を行う。(AFP/国連)
2021年2月5日、アブドゥル・ハミド・モハメド・ドベイバー氏がリビヤ政治対話フォーラム(LPDF)で動画リンクを通じて演説を行う。(AFP/国連)
2021年2月5日、リビアのベンガジのカフェで男性たちが新暫定政府を選出する選挙のテレビ中継を見守る。(ロイター)
2021年2月5日、リビアのベンガジのカフェで男性たちが新暫定政府を選出する選挙のテレビ中継を見守る。(ロイター)
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06 Feb 2021 01:02:47 GMT9
06 Feb 2021 01:02:47 GMT9
  • ムハンマド・ユヌス・メンフィが3人連立大統領評議会の議長に選任される
  • アブドゥル・ハミド・モハメド・ドベイバーが暫定首相に選任される

ジュネーブ:2月5日(金)、国連主催による会談を経て、リビアの新暫定政府が誕生した。今年下旬にも全国選挙を行い、10年越しの政治不安、分裂、暴動に終止符を打つことを目標としている。

ベンガジ出身の元大使ムハンマド・ユヌス・メンフィ氏が3人連立大統領評議会の議長を務め、西部のミスラタ市出身のアブドゥル・ハミド・モハメド・ドベイバーが暫定首相を務めることになる。

リビアは、NATO の介入によって2011年にムアンマル・カダフィの40年に及ぶ独裁政治が終結して以来、混沌とした政治不安に陥っており、2014年以降は西と東の列強国をそれぞれ後ろ盾とする政権間で反目し合い、戦国時代の様相を呈していた。

しかし、リビアの多くの派閥は自分たちの影響力を失うことを恐れているし、海外の列強国は国内の同盟者に投資を行い、新たな暫定政府も急速にその圧力に屈していく可能性が  ある。

新政権が任命されても、国内における軍部の力関係を変えることには、おそらくならないと思われる。武装グループが街中を牛耳っており、各派閥はガッチリと前線のガードを固めて東西に分裂したままだ。

「この新政府樹立はリビア国民および政界の指導者たちにとって、国内の対立と分裂に終止符を打つ最後のチャンスだ。約束通り選挙までこぎつけ、国民の要望に応えてほしいと願っている」とベンガジの政治活動家ガマル・アル=ファラーは言う。

アナリストたちは新政府チームについて、指導者争いにおける穴馬たちだったと言う。候補は他にも3グループあり、75人のリビア人が国連によって選出されて政治対談に参加  した。

東部を拠点とする議会のアグイラ・サレ議長と西部を拠点とするファティ・バシャガ内務相を含むグループが最有力候補と広くみなされていたが、決選投票で39票対34票で敗れた。

「この結果は間違いなく政府の大改造となる。この結果により、新政権はアグイラまたは ファティと戦う構えを見せていたグループたちからの支持を得ることになるだろう」と欧州理事会の対外関係担当タレク・メゲリシは言う。

今回勝利を手にした指導者グループには、南部出身のムサ・アル=コニと西部出身のアブドゥラー・アル=ラフィが大統領評議会に含まれている。バシャガは投票結果を受け、選出プロセスと新政府への支持をツイートで表明した。

新政府のための全閣僚候補は、12月24日に大統領および国会議員の選挙を実施する計画に対して協力することを約束している。国連は署名済みの誓約書を一般公開した。

ドベイバー新暫定首相は2月26日までに新政府の構成員を国会へ提出し、その後3週間以内に承認が行われることになっている。

AP

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