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スーダン、クーデター後に通信が遮断

2021年10月25日ハルツーム南部アル・シャハラ地区にて、民政移管を覆した軍のクーデターに抗議するスーダン人男性。(AFP)
2021年10月25日ハルツーム南部アル・シャハラ地区にて、民政移管を覆した軍のクーデターに抗議するスーダン人男性。(AFP)
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26 Oct 2021 08:10:28 GMT9
26 Oct 2021 08:10:28 GMT9
  • 通信遮断について公式には確認されていない

ハルツーム:火曜、ロイターの取材で、スーダン軍がクーデターで権力を掌握した翌日、国内の通信が遮断されたことが伝えられた。さらに保健省職員によると兵士と街頭デモ参加者の衝突で7人が死亡したと言う。

この通信遮断について公式には確認されていない。ロイターの取材によると、インターネットと電話サービスが大幅に制限されているという。

首都ハルツームでは生活が停止している。ほぼ静かな夜を経て、依然として軍によって封鎖されている道路もあり、店舗やサービスは閉鎖されている。

クーデターの指導者であるアブドゥル・ファッターハ・アル・ブルハーン司令官は軍民統治評議会を解散した。この評議会は2年前に民衆蜂起で独裁者オマル・アル・バシール氏の長期政権が崩壊した後、スーダンを民主主義へと導くために設立されたものである。

ブルハーン氏は緊急事態宣言を発令し、武装部隊が安全と治安を守る必要があると述べた。ブルハーン氏は2023年7月に選挙を開催し、選ばれた文民政権に権力を移譲すると約束した。

スーダンの事件は、民衆蜂起の後に軍が支配を固めるという他のアラブ諸国の出来事に酷似している。

バシール氏に対する蜂起の際の活動家連合「スーダン専門職組合(SPA)」はストライキを呼びかけた。ハルツームのモスクの拡声器からゼネラル・ストライキを呼びかける声が聴こえた。

失脚したアブダッラー・ハムドゥーク首相に今も忠実なスーダン情報省はフェイスブックのページにて、暫定憲法では首相だけに緊急事態を宣言する権限が与えられており、軍の行動は犯罪であると述べた。ハムドゥーク氏は今も合法的な暫定指導者である、と同省は言う。

ハムドゥーク氏は経済学者であるとともに元・国連上級職員である。同氏はクーデターを支持する声明の発表を拒否したことで拘束され、非公開の場所に連れていかれたと、情報省は伝えた。

米国、英国、ノルウェー政府はスーダンのクーデターを非難し、同国の状況を深く憂慮していると述べた。

アメリカ合衆国国務省から発表された共同声明によると、違法に拘束された人々を解放するために治安部隊を招集したという。

ロイター

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