Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 家族がイスラエルの刑務所に収容されたパレスチナ人家族、窮状を訴える

家族がイスラエルの刑務所に収容されたパレスチナ人家族、窮状を訴える

ヨルダン川西岸地区にある都市ナブルスで行われたパレスチナ人囚人デーを記念する集会で、イスラエルの刑務所に収容されている親族の写真を手にするパレスチナ人たち。(ロイター)
ヨルダン川西岸地区にある都市ナブルスで行われたパレスチナ人囚人デーを記念する集会で、イスラエルの刑務所に収容されている親族の写真を手にするパレスチナ人たち。(ロイター)
Short Url:
18 Apr 2022 03:04:01 GMT9
18 Apr 2022 03:04:01 GMT9
  •  1967年のイスラエル占領開始以来、イスラエルは100万人以上のパレスチナ人を投獄してきた
  • ヨルダン川西岸地区と東エルサレムでの暴力行為が激化する中、「囚人デー(Prisoners’ Day)」を迎える

モハメド・ナジブ

ラマッラー:パレスチナの人々は毎年4月17日の囚人デーに、イスラエルの刑務所に収監されているパレスチナ人政治犯や 被収容者の苦境を訴えている。今年は、4月16日の夜にジェニンとベツレヘムで聖火が灯され、ラマッラーの中心部では行進が行われ、学校では囚人の地位についての授業が行われた。

パレスチナ人は、囚人を祖国解放のために犠牲になった自由の戦士と考え、イスラエルでは彼らをテロリストと呼んでいる。しかし、辛い思いをしたことがない、あるいは家族がイスラエルの監獄に収容されていないパレスチナの家庭や家族は皆無である。

1967年のイスラエル占領開始以来、イスラエルは100万人以上のパレスチナ人を投獄し、日々の軍事的襲撃や侵攻の中で恣意的に大量拘束する政策をとり続けている。そして、告訴も裁判もなく無期限にパレスチナ人を収容するために行政拘禁が多用されている。1967年以来、イスラエル当局は6万件以上の行政拘禁命令を出している。

パレスチナの情報筋によると、現在4,450人の囚人がいるという。このうち160人が子ども、32人が女性、20人が独房におり、600人が病人である。イスラエルの刑務所には、530人の行政拘禁者がいる。

「囚人デー」は、イスラエルによるパレスチナ人の逮捕が続き、ヨルダン川西岸地区と東エルサレムで2週間以上にわたり暴力行為が激化する中で迎えられた。

息子や娘がイスラエルの刑務所にいるパレスチナ人家族の苦しみは、ラマダン期間中に増幅する。移動の時間や距離、そして16時間以上の長い待ち時間のせいで面会ができないためだ。ラマダン期間に夕食のテーブルに集まった時、彼らは捕らえられた子どもや家族に会えず寂しい思いをする。

終身刑を言い渡されたベツレヘム出身の囚人モハメド・ザワフラ氏の母親、ライラ・ザワフラ氏(70)は、ラマダンの時期に一番息子に会いたくなるとアラブニュースに語った。

「ラマダン期間に家族で夕食を食べる時は毎回、息子を思い出して恋しくなります。息子が好きだった料理、マンサフとフライドチキンを作るたびに、そしてラマダンのお菓子カターイフを食べる時に」

彼女は、健康状態が良くないにもかかわらず、アル・アクサモスクで祈るために、ラマダン最初の金曜日にベツレヘムからエルサレムを訪れたという。彼女は息子に代わって、エルサレムの貧しい人々にラマダンの施しを分け与え、金曜日の祈りでは彼の解放を求めた。

彼女は、よく息子がラマダン月の終わりに来て、「ラマダン終了の記念にどんなプレゼントを買ってほしいか」と彼女に聞いてきたことを思い出した。

ベツレヘムの自宅からモハメドさんが収監されているアシュケロン刑務所までは距離があり、健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、断食をするラマダン期間中は面会に行けないという。彼女は月に一度、息子と面会している。

16年間服役しているラマッラー出身のガッサン・ダルウィッシュ氏(37)の兄、バッサム・ダルウィッシュ氏は、ラマダン中の家族の様子をアラブニュースにこう語った。「ラマダンの16日が過ぎたが、ガッサンはラマダンの夕食の席にもスフールの時も、私たちとともにはおらず、ラマダンの雰囲気を私たちと分かち合うことはなかった」

断食の終わりを告げるマグリブのアナウンスを待ちながら、家族は兄のガッサンさんに思いを馳せていたという。

バッサムさんによると、ガッサンさんが逮捕されたとき、彼の兄弟姉妹は誰も結婚していなかったという。現在ガッサンさんには13人の甥と姪がいるが、写真でしか見たことがない。

ラマダンの前にガッサンさんは、面会に来ないよう家族に頼んだ。彼のいるイスラエル南部ネゲヴのケツァオにある刑務所まで、移動時間と待ち時間を含めると16時間にもなる。朝7時に出発し、炎天下で何時間も待たされ、面会時間は45分と限られている。ガラス越し、しかも電話越しでしか話せない。父親と兄はセキュリティ上の理由で面会を禁じられている。

「マクルバはガッサンの好物で、この料理を作るたびに彼のことをはっきりと思い出すんだ」とバッサムさんは話した。

パレスチナの囚人への敬意を示すため、パレスチナ自治政府首相のモハメド・シュタイエ氏とラマッラー知事レイラ・ガンナム氏は、イスラエルの刑務所に5人の息子が投獄されているウム・ナセル・アブ・フメイド氏とラマダンの夕食を共にした。

「囚人はパレスチナの人々の良心であり、彼らはパレスチナの人々が自由と尊厳の中で生きられるようにするために自らの自由を犠牲にし、そのうち数名は刑務所で人生の42年間を費やしてきました。パレスチナの家族の中で、家族のうち一人も逮捕されたことがなく、辛い思いをしていない家族は一世帯もありません」と、無期懲役で20年間刑務所にいるパレスチナの指導者マルワン・アルバルグーティ氏の弟、ムクビル・アルバルグーティ氏は語った。

特に人気
オススメ

return to top