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教皇フランシスコ、南スーダン訪問を終えるにあたり「闇雲な暴力の高まり」に終止符を打つよう求める

(AFP)
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05 Feb 2023 10:02:58 GMT9
05 Feb 2023 10:02:58 GMT9

ジュバ:教皇フランシスコは5日、南スーダンへの平和ミッションを終えるにあたり、長年の流血を伴う民族紛争によって遠ざかっている平和と繁栄を実現するために「憎しみの害毒」に毒されないよう人々に呼びかけた。

教皇は、南スーダン解放の英雄ジョン・ガラン氏の霊廟の敷地内で野外ミサを執り行った。同氏は2005年にヘリコプター墜落で死亡したが、その後の2011年にキリスト教徒が多数派の南スーダンがイスラム教徒が多数派のスーダンから分離した。

86歳の教皇による説教は、世界で最も新しいこの国への訪問を通じて支配的だったテーマをめぐるものだった。すなわち、和解と、過去の過ちに対する相互の許しである。教皇が埃っぽい会場に入ってくると、群衆は歌い、太鼓を叩き、泣き叫んだ。

教皇は約7万人の群衆に対し、「闇雲な暴力の高まり」を回避するよう懇願した。

南スーダンは独立の2年後に内戦に突入し、40万人が死亡した。2018年に二つの主要な敵対勢力間で和平合意が結ばれたにもかかわらず戦闘は続いており、民間人に多数の死者や難民が出ている。

教皇はミサの最後、帰国のために空港に向かう直前に別れの挨拶を行い、愛情を示してくれた南スーダンの人々に感謝の意を述べた。

教皇は人々に、「親愛なる兄弟姉妹の皆様、あなた方を心の一層近くに感じながら私はローマに帰ります」と呼びかけた。「決して希望を失わないでください。そして平和を築く機会を失ってはなりません。希望と平和が皆様と共にありますように。希望と平和が南スーダンと共にありますように!」

教皇は長きにわたって南スーダンに関心を寄せてきた。就任して以来最も注目に値する言動の一つは、2019年にバチカンで、かつて互いに交戦していた同国の指導者らと面会した際に、ひざまずいて彼らの足にキスをしたことだ。

教皇の南スーダン訪問には、全世界聖公会の指導者であるジャスティン・ウェルビー・カンタベリー大主教と、スコットランド国教会の総会議長であるイアン・グリーンシェルズ牧師が同行した。

この「平和の巡礼」は、キリスト教史上初めて、カトリック、聖公会、改革派の指導者が合同で外国訪問を実施したものとなった。

ロイター

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