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停戦期限を迎えたスーダン首都で戦闘が再開

停戦を利用して、スーダン・ハルツームでの激しい戦闘から逃れるためにトラックに乗る住民たち(2023年6月19日)。(AP)
停戦を利用して、スーダン・ハルツームでの激しい戦闘から逃れるためにトラックに乗る住民たち(2023年6月19日)。(AP)
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21 Jun 2023 09:06:08 GMT9
21 Jun 2023 09:06:08 GMT9

ドバイ:スーダンで対立を続ける軍事勢力の間で合意された72時間の停戦期限を迎えた21日、国内のいくつかの場所で戦闘があったと目撃者が伝えた。期間中には複数の停戦違反も報告された。

停戦期限の午前6時を迎える直前、ナイル川の合流地点で広域の首都圏を形成する3つの都市(ハルツーム、バーリ、オムドゥルマン)すべてで戦闘が報告された。

スーダン国軍と準軍事組織の即応支援部隊(RSF)は2か月以上にわたって戦闘を繰り広げており、首都に破壊をもたらしている。西部のダルフールでは暴力が広がり、250万人以上が故郷脱出を余儀なくされている。

目撃情報によると、21日早くにはオムドゥルマン上空で軍用機の音がした。また、RSFの対空砲火や北にあるオムドゥルマンの基地からの砲撃、南のハルツームの地上戦の音が聞かれたという。

ジェッダでの話し合いにより、サウジアラビアと米国は何度か停戦合意を仲介してきたが、今回の停戦はその直近の例だった。

以前の停戦と同様に、今回も両陣営による停戦違反が見られた。

19日遅く、ハルツーム中心部の国防施設にある情報本部に大規模な攻撃があったとして、両陣営がお互いを非難した。4月15日の開戦以来、ハルツームは戦場となっている。

サウジと米国は、対立する両陣営が停戦を守れない場合はジェッダでの交渉中断を検討すると宣言していた。交渉には効果がないとの批判も聞かれる。

スーダンの紛争は、2021年のクーデター後、国際的な支援を受けた民政移管計画について対立が起きたことがきっかけとなった。その4年前には、長年にわたって独裁体制を敷いていたオマル・アル・バシール氏が民衆蜂起の中で地位を追われた。

ロイター

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